関節症・ひざの痛みについて
総患者数(傷病別推計)とは、調査日現在において、継続的に医療を受けている者(調査日には医療施設で受療していない者も含む)の数を次の算式により推計したもの。 総患者数=入院患者数+初診外来患者数+再来外来患者数×平均診療間隔×調整係数(6/7)
(A)厚生労働省:平成22年我が国の保健統計「1-11 主要な傷病の総患者数 -平成20年-」より
1日あたり、人口10万人に対して162人が関節症で通院している。
関節症による外来受診率は全体の第5位であり、その数値は年々増加傾向にある。
(A)厚生労働省:平成22年我が国の保健統計「1-5 主な傷病の受療率(人口10万対)の年次推移」より
手足の関節の痛みを訴える人は男女ともに45~54歳では5位、55~74歳では3位、65歳以上では男性で3位、女性では2位と、高齢になるほど割合も順位も上がっている。また、「手足の関節が痛む」人の割合は女性の方が男性に比べて約1.6倍も多い。(65歳以上で比較)
(B)厚生労働省 :平成22年 国民生活基礎調査 「第9表 有訴者率(人口千対),年齢(10歳階級)・性・症状(複数回答)別」 より
ひざの痛みを感じはじめた年齢の平均は56.4 歳の時で、男女別に見ると、男性57.6 歳、女性56.0 歳。男性に比べて女性の方が1.6 歳早く痛みを感じはじめている。
(C)科研製薬株式会社・生化学工業株式会社:「ひざの健康に関するアンケート調査」より(有効回答=740)
ひざが痛くてつらいのは、「階段の上り下り」(51.9%)が最も多く、次いで、「和室での生活」(28.4%)、「遠くへの外出」(17.8%)。「いつも痛い」人は、「車の乗り降り」や「掃除」「買い物に行くこと」ですら10 数%の人がつらいと感じ、日常生活に支障をきたしている。
(C)科研製薬株式会社・生化学工業株式会社:「ひざの健康に関するアンケート調査」より(有効回答=740)
病院で治療を受ける人は23.1%のみ。一方で「何もしない」人も22.7%とほぼ同数であった。男性は「何もしない」が25.5%と最も多いのが目立つ。病院では、治療の中心は、「シップ薬や塗り薬」(69.6%)であった。
(C)科研製薬株式会社・生化学工業株式会社:「ひざの健康に関するアンケート調査」より(有効回答=740)人工関節について