再生医療現場レポート
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APS療法後に気を付けることはありますか?
治療当日は、入浴や飲酒、喫煙、激しい運動やマッサージも控えるようにしましょう。治療後、日常生活程度の運動は問題ないですが、個人差はあるものの一時的に炎症と類似した反応が起きるので、痛みや腫れ、赤みなどの症状が出ることがあります。また、治療後すぐにたくさん歩いたり、早いうちから刺激を与えると、痛みや腫れが出る原因にもなりますので、数日間はあまり無理をしないようにしてください。ただし、あまりじっとしていると膝が固くなったりして、かえって逆効果になってしまうので、治療後の方針は、十分に医師と相談してください。もしも患部に痛みや腫れが出た場合は、冷やすようにしてください。膝が痛いと消炎鎮痛剤を服用していることがあります。痛み止め薬の種類によっては、APS療法の効果を軽減してしまう場合があり、そのような時はいったん服用を中止してもらうことがありますので、服用して良いか医師に確認するようにしてください。
APS療法を受けることができないことがあるのですか?ガンを治療中の方や感染症がある方、発熱のある方など医師が不適当と判断した場合にも、APS療法を受けられない可能性があります。また変形性膝関節症といっても、その方その方によって軟骨の損傷や骨の変形度合いが異なります。そのため膝の軟骨の損傷が激しかったり、変形がかなり進んでいると効果が期待しにくいのではないかと思います。手術のほうが適正と思われても、ご本人が望めばAPS療法を受けることはできますが、十分納得した上で治療を選択して欲しいと思います。
変形性膝関節症が原因で痛みが出ていると思っても、半月板損傷や骨壊死(こつえし)など他の病態が原因で痛みが出ていることがあります。そのため他の部位が痛みの原因と考えられるような場合は、MRI検査などを実施し、本当に痛みの原因が変形性膝関節症なのかを見極めてから治療する必要があります。変形性膝関節症5段階
膝に痛みがある方や、APS療法など再生医療を検討中の方へメッセージをお願いいたします膝に痛みがあると、ご自分で色々調べられる方も多いですが、膝が痛いといっても痛みの原因は変形性膝関節症だけでなく、さまざまな疾病があり、ご自身だけで痛みの原因を特定することは難しいと思います。膝に違和感や痛みがあれば、まずは整形外科を受診いただきたいと思います。現在、変形性膝関節症の治療は、生活指導や痛み止め薬、ヒアルロン酸の関節内注射やリハビリだけでなく、PRP療法や、APS療法という再生医療や手術など色々な治療法があるのです。現在のご自身の状態を知り、色々な治療があるのを知り、その中からご自身にあった治療を選択していただきたいと思います。決して諦めず、色々なことにチャレンジできるよう、膝が良くなって欲しいです。
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